仙腸関節塾2days 第8期【in東京】 参加者募集中!(早期割引枠残り1席)
H30年11月3日,4日開催
アゴの痛みの臨床例です。
顎関節も仙腸関節と深く関わる関節の一つです。
アゴが痛いという患者さんはそこそこコンスタントに来られますが、顔を完全に隠してしまうわけにもいきませんから、動画のお願いもはばかられる症状ですね。
今回はもう長いお付き合いの患者さんが久しぶりに来られて(1年半ぶり)、主訴は腰痛だったのですが、アゴも痛いということで、撮影をお願いしました。
アゴの痛みには私の中で一つエピソードがありまして、それは仙腸関節の仮説を立てて間もなく、吉岡メソッドがまだ完全に確立されていない頃の話です。
その方の主訴がどこだったか忘れてしまいましたが、帰り際に「そういえば」とアゴの痛みを訴えられたのです。
終わろうとしたら「そういえば」というあれ、良くありますよね(笑)。
みると確かに完全に開かず、途中で引っ掛かっていました。
時間的にも余裕はありませんでしたから、ちょっと試しにと、立ったまま仙腸関節にアプローチをしたらその場で開口制限が解消され、次回来院時にはすっかり改善されていたという、仙腸関節の威力を目の当たりにした出来事です。
ここでも何度か書いていますが、私は仙腸関節の研究に取り組む前から、脊椎矯正に加え、ある程度の膜系の施術や頭蓋骨矯正は出来ていました。
当時はまだ仙腸関節よりもそちらを中心に施術を行っていたころでしたから、通常の施術後に残ったその症状が、仙腸関節で劇的に改善したことに驚いたものです。
それからというもの、顎関節の症状には真っ先に仙腸関節を疑い、その効果を実感し続けています。
今回の症例の開口制限はそれほど酷くありませんでした。
軽症の部類ですが、主観的な痛みと客観的な歪みがみられ、私は痛みよりも歪みの方が気になってしまって、そちらは極端な(私目線での)改善もなくややすっきりしない感は残ったのですが、痛みに関しては解消されました。
私はこれまでそれなりの数の顎関節症を診てきていますが、この症状も成否がはっきり分かれるケースが多く、初回である程度改善できない場合は、その後の経過も良くないことが多いようです。
まぁたいがいそういう症例は「20年前から開かない」というような場合が多いんですけど(笑)。
やはり改善できるものに関しては、早めの対処がいいのだと思います。
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