がっかりしている暇などない

仙腸関節塾第三期 in東京 

7月3日開講!
参加者募集中です。

先日、仙腸関節塾の受講者である理学療法士さんが兵庫から訪問された際の記事を書きました。

先週、その方からその後の経過について報告を頂きました。

ご本人の許可を得て、ここで紹介させていただきます。

以下、兵庫の理学療法士(柔整鍼灸師でもある)山口政明さんからのメールの転載です。

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先日(6/10)の治療はありがとうございました。
妻は当日の治療直後から、右足部の感覚異常(シビレ感)は軽減し、また、右下腿部から足部への温熱感を自覚しました。
私は、坐位・立位からの背臥位への姿勢変換時の腰部疼痛は軽減しています。
治療直後や24時間以内での症状の変化(改善や悪化)は治療での反応でしかありませんが、最低3日間もしくは3日以上の症状改善の持続は治療の効果とし日常の業務で受け止めています。(昔、かけだしだった頃の上司の意見ですけど、現在でも治療の効果判定の指標としています)
本日で1週間経過しましたが、私の腰部症状の効果は持続しています。
妻の右足の感覚異常はこの一週間の勤務で治療直後の症状の改善は薄れてきていますが、以前とは違うとのことです。
当日、妻の症状の改善には正直なところ、先生に対しての妬みと自身への口惜しさを感じてしまいました。
反面、徒手療法に対してのモチベーションアップには大きくつながりました。
この週後半より新しい職場での勤務が始まったばかりで、現在は医院のシステムを学習しているため治療にはまだ関わっていません。
運が良ければ来週より治療に関われるかもと思っていますが、これまで介護保険での職場であったこともあり、当分は高齢の患者が主な担当となるようです。
塾でこれまで学んだ立位・坐位での評価治療の活用はしばらく無理そうですが、臥位での評価治療に工夫をしながら塾で学んだメソッドを活用し、次回の塾のさいには、いろいろと質問ができれば思っております。

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とても率直なご意見です。

「当日、妻の症状の改善には正直なところ、先生に対しての妬みと自身への口惜しさを感じてしまいました。」

山口さんは全身に誠実なオーラをまとったような人物ですが、私はこの気持ちが痛いほどよく分かります。

私にも、精一杯の力が及ばずお互い満足いかない結果に終わる患者さんがいます。

自分自身の限界を痛感するときです。

もし私ではない誰かに、目の前でその改善を見せつけられたとしたら、それを喜ぶ気持ち以上に私のこころは散り散りに砕けてしまうでしょう(笑)。

その患者さんに対する思い入れが強ければ、なおさらです。

改善したことにむしろがっかりするかもしれません。

それが施術者というものだと思います。

しかし大事なのは、その先です。

「反面、徒手療法に対してのモチベーションアップには大きくつながりました。」

これです。

私ならそこで頭を整理して、なんで良くなったんだろう?と気持ちを切り替えます。

そしてその人にできるのなら、私にもできるはずだと考えます。

人にできることなど、たかが知れているのです。

そして、自分なりのやり方を見つけていけばいいのです。

そうすることでしか、成長はありません。

この仕事を選んだからには、いつまでたってもきっとその繰り返しです。

がっかりしている暇などないのです(笑)。

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