ジョルノのオイル漏れと仙腸関節論

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先日簡易メンテナンスをしたばかりのジョルノ君ですが、その後、オイル漏れを発見したのです。

駐輪場にオイルのシミを見つけ、しげしげと眺めてみると、クランクケースの後部あたりからギヤオイルらしきものが垂れている。

そしてその周囲もオイルらしきもので汚れていました。

はて、これはなんだ?と。

前回はクランクケースのカバーを開けてちょこっと覗いてみただけなので、やっぱりしっかり中を見てみようと、分解してみたのです。

オイル漏れで疑われるのは、シール(ベアリング部の蓋みたいなもの)関係です。

位置的にはドライブシャフトのプーリー側とその裏側あたり(ブレーキ側)のオイルシールが怪しいのですが、どちらも異常なし。

しかしケースの内側が、なんか全体的に汚れている。

さてなんだろう?

漏れの個所を特定すべく、オイルと思しき汚れを一度きれいに落として、組みつけてから、30分程度走り回って再度分解し、中を確認してみました。

すると、中はどこもきれいで、漏れているのはどうやらケースの外側、リアブレーキアームのリターンスプリングが収まる空間のあたりからのようです。

その辺をよーくみてみると、上の方になんか穴が開いている。

サービスマニュアルを見てもネットで検索しても、その穴の正体は不明。

バイクに超詳しいお隣さんに聞いてみるも、「よく分からないが、中の圧力を抜くための調整用の穴ではないか」と。

よくよく見てみると、その穴の下から外側に向けて、オーバフローを想定した溝、らしきものがあります。

かと言って、そんなところからオイルダダ漏れでは困るんですが、まぁそれくらいしか原因はなさそう。

そしてケース内全体が汚れていたのは、おそらくですが、クランクケースカバーのガスケットがしっかりと嵌まっていなくて、その隙間から、キャブからのオーバーフローがケース内に侵入したものと思われました(こちらは何となく心当たりあり)

つまり、外と内の汚れの原因は別。

取り敢えずギヤオイルを交換して、ガスケットはなぜか予備を持っていたのでそれに交換し、しばらく様子を見ているのですが、いまのところ大丈夫そうです。

さて、ここまでは前置き(笑)。

本日お伝えしたいのは、スクーターの話ではありません。

仙腸関節の話。

私はバイク整備など全くのど素人で、普段ネットを駆使してメンテナンスを趣味で行っている程度の、ただの物好きです。

そんなど素人でも、「オイル漏れ」という「異常」は分かります。

原因さえつかめれば、それを直すこともある程度は可能です。

今の時代、情報などネット上にいくらでも見つけられますから。

しかし今回、それが異常なのか、それともそうでないのか、いまだに分かりません。

あの穴の存在すら知りませんでしたし、その役割についても完全には分かっていません。

だから、今回のオイル漏れがメカニカルな問題なのか、それともオイルの粘度やその他の問題に起因したものなのか、まるで分かりません。

なぜなら、全体的な機構について、仔細に把握しているわけではないからです。

そこがプロとアマの大きな違いだと思います。

おそらく本物のプロであれば、その穴の役割を十分熟知しており、そこからオイルが漏れだした場合に考えられる可能性を瞬時に理解して、ネットやマニュアルに頼ることなく対策を講じることが出来るはずです。

つまり何がいいたいのかというと、限定的な個別の異常に対してマニュアル的対応しかできない私のような人間はやはり素人であり、正常を知り尽くして、その上で、異常を把握して対策を講じるのがプロ、だということです。

仙腸関節にも、同じことが言えます。

仙腸関節には、多くの「異常論」が存在します。

どちらかというと、個別で限定的な異常論であふれています。

しかしそれらに、「正常」というものを深く考察された形跡はありません。

いわば、正常のない異常論です。

それらはすべて、「異常ありき」の対処法でしかありません。

私の素人メンテナンスと、なんら変わりはありません。

今回のオイル漏れが、異常なのか正常なのか、結局私には分かりませんでした。

オイル漏れはすべて異常である、という「異常ありき」の立場を取れば、「そんな穴は塞ぐべき」という判断をするかもしれません。

そうすれば、とにかく漏れは止まるでしょう。

しかし、それは新たな異常を作ることかもしれません。

これまでここで何度も言っていると思いますが、「正常が分からなければ、異常は分からない」のです。

ただ異常だけを見ていても、正常は見えてきません。

そもそもその「異常という概念」が正しいかどうかも分からないのです。

やはり大事なのは、「正常を十分に知る」ということに尽きるのです。

今回それをあらためて実感しました。

私はこれまで「仙腸関節の正常とは何か?」ということを、ひたすら追及してきました。

これからも、それを続けていくつもりです。

ついでに機械も、もうちょっと勉強しないとね。

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