僕なりに

先日たまたま師匠のブログを見つけた。

そんなことをする柄ではないので、ほんとに自分で書いてるのかな?と疑いながらほとんどのページに目を通してみた。どうやらほんとに自分で書いているようだ。

僕が下村さんの下で学んでいたのは今から15年も前のことだから、下村さんは「当時のワシと今のワシは別人やで。車に例えるなら、今のワシがフェラーリやとしたら、当時はまだ三輪車や! だからお前のレベルでワシのことを師匠や言われたら迷惑やで」って絶対言うだろうなぁ(笑)。

僕はまったく素直でも優秀でもなかったし、そもそも当時は弟子のつもりもなかったから、師匠と呼んだことももちろんないし、先生と呼んだことすらない。

でも、今の治療家としての原点があそこにあることは間違いないし、あの経験がなければ今の自分はないと思っているので、徒手療法における師匠は、下村さんをおいて他にはいない。

当時もっとも強く影響を受けたのは、「患者が良くなったと言うまで帰したらあかん」というその姿勢。そしてもう一つは、まるで信じていなかったし、見ていても何をしているのかさっぱりわからなかった頭蓋療法で次々と患者さんを改善させていくところを間近で見られたというその二点だと思う。

それがなかったら、僕は今この業界にいなかったんじゃないかな。

しかし下村さんは、15年で、オステオパシーの世界ではずいぶん上まで上り詰めたんだな。まさに世界を股にかけて。そこまで行くには相当な苦労があったと思う。

ブログを読んでいると、相変わらずだな、という記事もたくさんあるけど、当時よりは言いたいことが分かるようになったところを見ると、まあ、僕も少しは成長したのかもね。そんなところ見習わないぞ、ってところもやっぱり多いけど(笑)。

同じ15年という時間で、僕もそれなりに変わってきていると思う。

でも下村さんのことだから、会ったらきっと昔みたいにけなされるんだろうな(なんせ褒められたこと一度もないからな)。それでもまあ一回くらいは褒められてみるのもいいかなとは思う。想像すると気持ち悪いけど。

これから先もこの業界で生きていく以上、認められないまでも、せめて恩師の顔に泥を塗らないようにはしないとね。

おーい師匠。師匠の背中を追いかけない出来の悪い弟子だけれど、僕は僕なりに、世界を相手に頑張っていますよー。

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