急性腰痛を遠隔治療で(笑)

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先日義妹から、「お母さんが腰が痛くて動けない」とSOSがありました。

義母は東京在住なので、簡単に駆けつけることはできません。

様子を聞いてみると、朝起きようとしたらもう痛くて動ける状態ではなかった、とのことでした。

トイレには何とか這いつくばるように行けたけど、それ以外は痛くて病院にも行けないほどだそうです。

「どうしたらいい?」と困った様子で電話がありました。

直接見ることは出来ないので確実なことは言えませんが、話の内容から内科的な問題や圧迫骨折等の可能性は低いだろうと予想しました。

 

発症状況から私は仙腸関節を疑います。

痛みの部位を尋ねると、やはり左の仙腸関節付近に痛みは集中しているようです。

義母の施術は何度かしていますから、仙腸関節のパターンも把握しています。

もし近くに施術が出来る人間がいたなら、即座に「ここを確認して、~であれば~してみて」と指示が出せるのですが、義妹は医療とは無関係な仕事をしていますから、もちろんそれは出来ません。

時折聞く「遠隔治療」が出来ればいいのですが、私にそんな超能力はありません。

 

でも、そんな状況でも出来そうなことはあります。

骨盤ベルトです。

義妹がたまたま骨盤ベルトを持っていたので、状況から推察される部位にそれを巻かせて様子をみてもらいました。

骨盤ベルトを巻くのにもポイントがあって、闇雲に所定の位置に巻いても効果を期待できないことがあります(悪化することもあります)。

やはりプロにはプロの巻き方があるのです(笑)。

少し時間をおいて「どう?」と確認の電話を入れてみたのですが、巻くには巻いたけど、それまでの痛みの恐怖心からか、巻いたまま布団から動こうとしないのだそうです(笑)。

しばらくしてから電話があり、「トイレに行けた!」「動くのが(巻く前より)楽になった!」との報告がありました。

遠隔治療成功(笑)。

翌日には痛みも大分軽減され、整形外科を受診出来るほどに回復。

画像上は問題なしで、薬や湿布などをもらって帰宅したそうです。

 

仙腸関節の構造と機能を知れば、問題を起こす際のパターンは推測可能です。

勘やあてずっぽうではなくて、理論的にそうなる、というパターンです。

それが分かれば、危険のない方法で、最善のアドバイスも出来ます。

上手くマッチすれば、こうして改善させることも出来たりします。

目の前の患者の仙腸関節の変位がよく分からない、自分の判断に自信が持てない、という話をよく聞きますが、それはベースとなる理論の方がおかしいのであって、施術者の責任や技量の問題ではないと思います。

もし仙腸関節に問題があるとするなら、誰が見ても同じように見えて、誰がやっても同じ結果にならなければおかしいのです。

小さい声で言いますが(笑)、そうならない理論は、その理論がおかしい。

もっと小さい声で言いますが、だから、既存の理論はすべておかしい。

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