こんにちは、加山雄三です。
さて、本日息子(高1)の通学する高校では、伝統行事「強行遠足」が開催されます。
この遠足、バスに乗って出かける普通の遠足ではありません。自分の脚で目的地を目指します。
山梨には昔から高校生が長距離を走るという伝統行事があり、母校にも50km程度の「強歩大会」がありました。
八ヶ岳の麓にあった学校なので、コースは八ヶ岳横断道をぐるっと一周して学校へ戻る、というもの。
八ヶ岳横断道、通ったことありますか? ほぼ峠道、みたいな道路です(笑)。
しかし甲府一高の強行遠足は当時から100km(今回の正確な距離は105.7km。ゴールは長野県の小諸)。 50km程度の強歩大会にしたってとてつもないストレスだったのですが、100kmに比べたら、まだまし。いや、若干の劣等感すらあったかもしれない。「フッ、50km?短いな」とか思われてそうな。
当時は強歩大会が近づく度に「なんでこんなものあるんだ。意味わからん。走りたくないから足でも捻挫してみるか」、みたいなことを真剣に考えるほど嫌でしたが、完走した時のあの達成感、爽快感は、今でも忘れることができません。
100kmには100kmの、また違った感慨があることでしょう。それはやり遂げた人だけにしか味わえない特別なもの。
強行遠足なんて意味不明なことをして、なにか分かることがあるっていうなら、それは、苦しくとも一歩一歩足を前へ運ぶ以外に、ゴールへの楽な道も近道もない、ってことくらいのものだな。うん。
制限時間は24時間。
とにかく無事に、行けるところまで行ってほしい。
父はサライを歌って君の帰りを待つ。
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