1.39E-17
この数字、何だかわかりますか?
理系の学部を卒業されたり、または統計を学んだ方にはピンと来るかもしれません。
では p<0.01
こちらは論文を書いたり読んだりしている方ならすぐに分かりますね。
有意水準です。
要するに検定によって割り出されたp値が0.01よりも小さければ帰無仮説が棄却されるため両群の間には有意差がある、というときのあれです。
と言われても、分からない人にはなんのこっちゃさっぱりですよね。
でもご安心を。ぼくもいまいち分かっていないので(笑)。
上の数字はエクセルでは [ P(T<=t) 片側| 1.39……E-17 ]と、こんな風に表されます。
つまり1.39E-17がp値です。
ぼくはこれを見て、うっ、p値が1.39もあるじゃないか! これでは有意差なしってことじゃないか! しかも139%って何!?と、そうとう落ち込んだのです。
データ的にはかなり大きな差があったので、これで有意差なしとはどういうことかと納得がいかず、データの選別が悪いんじゃないかとそれを変化率に変えたり変化量に変えたりいろいろしたのだけれど、結果はどれも似たり寄ったり。
結局不本意ながら「有意差なし」ということで抄録をまとめたのです。
しかしやはりあきらめがつかずいろいろと調べてみて、この数値の最後にある「E-17」の意味をようやく知ったのです。
このEというのは「Exponential=指数(ここでは10の指数)」を表しているということで、これが上のように「-17」であるときには、1.39の10の17乗分の1、すなわち1.39に10の-17乗を掛けた値ですよ、ということなので、まあ要は小数点以下に0が16個くらい並んだあとに139と来る値ということで、p値は0.01をはるかに下回り、無事有意差あり、ということになるのでした。
というわけで、折角書いた抄録は書き直し!
でも有意差出て良かったな。
そしてまた少しだけ賢くなった気がしたのである。
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