調べても出てこなければ、それは「ない」ということ

25日からの徒手医学会学術大会での発表に向けて、パワーポイントのスライドを作っています。

ざっとラフに作ったものはとっくにできていたのですが、さて、リハーサルでもしてみるかと通しでスライドショーをしてみると、どうにも時間内に収まらない。

通常の結果までなら難なく終わるのだけど、細かいデータの推移を説明しようと思うと、どうにも収まりきらない。

いろいろと削除しながらなんとか収まるように修正しています。

研究の背景というか先行研究というか、そんなことを真っ先に省いてみたのだけど、その前にまず、先行研究が見当たらない。

いくつかデータベースを調べてみたけど、見つけられたのはようやく一つ。

今回ぼくは「仙腸関節矯正と頚部の可動域との関連」についてデータを取って検証してみたのだけど、こんなものはすでにいくつも先行研究があると思っていたのに、ほとんどない。

見つかったのは「The effect of sacro occipital technique category II blocking on spinal ranges of motion: a case series.(Hochman JI)」、これ一本だけ。

ま、探し方も下手なのかもしれないけどね。

しかしこれは意外だなぁ。

カイロは対症療法ではなく根本療法(こんな言い方もどうかと思うけど)のようなことをよく言われるけど、その割にそうしたデータはほとんど取られていないのかもしれない。

だいたいこれだけ一般化している骨盤矯正についても統一されていないし、その検証もない。

頚部痛なんて骨盤との関係が深いことくらい臨床的には明らかなんだから、誰かがとっくに調査しているものと思っていたんだけど。

もっとも、ぼくの論文も日本では見つけられるかもしれないけど(それも微妙か?)、海外からはおそらく見つけられない。

ということは、その人たちにとっては「ない」ということ。

ちょっとさみしいね。

それにどこかで誰かが素晴らしい研究をしているかもしれないのに気付けない、ということはかなりもったいないよね。

ま、本当にすごい研究なら、勝手に広がるか。

そういうものを作らないとダメなんだよね、きっと。

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