歪み論争なんてものは別にないのだけど、骨格の歪みが不調の原因という人もあれば、骨格の歪みなど関係ないという人もいて、いまのところ答えは出ていませんね。
どちらかというと否定派の方が鼻息は荒い気もしますが、まあ肯定派がいい加減そうにみえるというのも否定できませんねぇ(笑)。
徒手療法家の中にはそんなのどこ吹く風で、気にしなくなってしまっている人も意外と多いですしね。
もっと議論をしたらいいと思うんですけどね。ちゃんとね。
さて、施術中に「歪んでますか?」と聞かれることも結構多いので、患者さんの中には気にしている人が多いんでしょうね。
もっとも、そういう人がうちのような所へ来るからでしょうけど。
そんな時には「歪んでますよ」と答えます。
そしてその後に、「歪んでない人なんていませんけどね」とも。
ぼくは別に歪みを治すつもりはありません。
それはほとんどが日常的な使い方の癖ですし、その癖は合理的な身体の機能的左右差に起因しているものだと思っているからです。
で、何が問題かというと、動きです。
関節がきちんと、自由に動けるかどうか、ゆらいでいるかどうか、をみています(単純な可動域ではありませんよ)。
なので、仮に歪みのまるでない人がいたとしても、そこに動きがなければ問題視しますし、歪んでいても動いていれば何もしません。
じゃあ歪みは関係ない派かというと、そうでもありません。
実際には歪みのあるところには問題があることが多いですし、動きが悪いところは歪んでいることが多いからです。
歪んでいることは悪いこと、とは言いませんが、歪んでいるところは悪いことが多いよね、とは思っています。
そして、歪みを判断するのは簡単ではない、とも。
もっと言えば、どっち派の人も、本当に、ちゃんと歪みを判断できるのかい、と疑ってみていたりもします。
みんなが同じように判断できる、話はそこからなのです。
というわけで、この論争に決着がつくのは、まだまだ先になることでしょう。
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