糖質制限の問題

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糖質制限をはじめて8か月。

時に緩んでしまうこともありますが、「もうやめたい」と思ったことはこれまで一度もなく、体調も良いのでやめる理由は見当たりません。

合っているのでしょうね。

私は私自身の判断と自己責任で糖質制限を行っていますし、これからも続けていきます。

さて、先日テレビで「糖質制限の第一人者である桐山秀樹氏が急逝された」という話題がわりと大きく取り上げられていました。

その多くは、いかにも「糖質制限は危険」という印象を与えるものでした。

桐山氏のことを私は存じませんでしたし、その死に関して詳しいことなど分かりませんから特別な感情も湧かず、「糖質制限は不老不死の食事療法ではないのだから、人間死ぬときは死ぬさ」などと冷静に捉えていました(しかしこんな記事もありました)。

それにしても、この反応。

出演者も一様に否定的な立場のコメントをしていたように感じます。

まぁそれももっともで、もし私が同じ立場であの場にいても、同じようなコメントをするでしょう(笑)。

だって仕事でしょ、彼らも。

私たちが普段見ているテレビは、スポンサーがその製作費を負担しています。

スポンサーがいなければ制作できませんから、テレビ局はスポンサーの不利益になるような番組を放送することは絶対にありません。

カメラと視聴者の間にはスポンサーというフィルターがかかっているのです(というより、むしろそっちを向いて作っている?)。

影響力の大きいテレビで糖質制限を称賛されるということは、裾野のだだっ広い食品業界全体にとって大きなイメージダウンです。

売り上げが下がる可能性のある番組の制作費を負担するメーカーなどいないでしょうから、それがあからさまな内容であれば怒って降りてしまうでしょうし、二度と引き受けてもらえないかもしれません(否定的な内容には喜んで協力するでしょうけど)。

タレントにとってはテレビへの出演は生命線ですから、糖質制限を肯定するような発言は、その後のことを考えても控えるのが賢明です。

食品業界がそういう発言をするタレントの出演に難色を示すことが考えられますし、否定しておけばCMなんかももらえるかもしれないしね。

それくらいのこと、KYな私にも分かることです(KYはイニシャルですけどね)。

それがテレビタレントというものでしょうから、別に否定するつもりはありません。

糖質制限の問題点は、このあたりにあると思うのです。

糖質制限が人類にとって本当にプラスなのかマイナスなのか、狭義にも広義にもまだ分からないわけですが(ま、いろいろな要素がありますからね)、単純に考えて、社会的には糖質制限はどちらかというとマイナスです。

数多くある食品業界とそこに関わる人々、そして生産者にとって、糖質制限の普及は死活問題と言っても過言ではない。

また、税収を少しでも上げたい日本という国にとっても、産業の衰退につながる可能性のあるものを歓迎できるとは思えません。

もっとも「糖質などいらない」なんて意見が出るのも、それだけ日本が飽食で、当面飢餓の心配など必要ないからなのでしょうけど。

そんな私自身は、糖質制限中にもかかわらず、なぜかチョコレートが食べたくなることが多いのです。

なのでおいしいチョコを作る会社がなくなってしまっては、チョコっと困るなぁ。

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