この左右差

仙腸関節塾第三期 in東京 7月3日開講!
参加者募集中です。

みなさんこんにちは。

他人のふんどしで相撲を取る男、吉岡です。

毎度おなじみ、栞 鍼灸整骨院院長岩松忠行先生がまた動画をUpしてくださいました(いつもお世話になります!)。

新体操選手ですね!

私がディバーシファイド・テクニックに限界を感じたのは、クラシックバレエのダンサーを施術した経験からでした。

どこもかしこも柔軟で、その時に、こういうタイプにスラストって意味あるのかな?と感じたのです。

まぁそれはいいとして、この動画で注目したいのは二点。

一点は40秒くらいから始まる左右股関節屈曲の比較。

岩松先生が動画の中でコメントしている「左が屈曲」「右が伸展」という評価、これ、たぶん分からない人にはまるで意味が通じないコメントだと思います(笑)。

でもこれが分からない人に、骨盤・脊柱の評価はできないと思います。

もっと言えば、この意味が分からない人には、骨盤矯正や仙腸関節の歪みなどに対する批判をしてもらいたくありません。

ま、それもいいとして(笑)、この子、柔らかく見えますが、左の股関節が硬いんですね。

そしてもう一点。

1分過ぎと1分50秒くらいからの左右股関節の伸展挙上。

これは普通の人には出来ない技ですね(笑)。

しかしここにも、左右差がしっかりとあらわれています。

分かりますか?

まず最初の左下肢の伸展挙上ですが、これ、挙がっているように見えて、実はあまり挙がっていません。

右股関節、寛骨の外旋と脊柱の伸展で左股関節の可動域を代償しています。

反対に右下肢の挙上では、左股関節、寛骨の内旋が強く、右股関節の伸展も同様に強い状態です(股関節が柔軟)。

骨盤の前傾は強くなっていますから、脊柱に対する負荷は高そうに見えます。

動画からの推測でしかありませんが、軸足側の外旋筋が少し弱いのか、股関節周囲の靭帯の緊張が強いのか、同側耳状面の問題が強いのかもしれません。

岩松先生は多分気付いていると思いますが、このような左右差を前提として再度見直してみると、施術計画も立てやすいかと思います。

こうしてみると、動画って、やっぱり便利ですね(じゃあ自分で撮ればいいのにね)。

そして強調したいのは、このような左右差はこの子に限った「異常」ではなく、誰もが持っている「正常な機能」の延長です。

そうした機能的左右差の蓄積が障害の根底にあると考えるのはごく自然な思考だと思うのですが、いかがでしょうか?

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