3DCG動画も4本目になりました。
今回は関節面の形態から私の仮説を3Dで解説したものです。
仙腸関節の運動は「並進運動」を前提とされていることが一般的ですが、関節面は明らかな凹凸形状で、「並進運動」が出来るようには見えません。
ここが私の仮説とその他の解析の大きな違いです。
私は腸骨側の耳状面を「関節頭」、仙骨側の耳状面を「関節窩」とみなし、その動きの基本は「並進」ではなく「回転」と考えているのです。
その回転運動により耳状面には圧縮される部位と離開する部位が生じます。
仙腸関節はれっきとした「荷重支持関節」なので、荷重状態では関節面のどこかで常に荷重支持がなされています。
これは静止状態のみならず運動中も同様ですから、関節運動が「並進」だとその負荷は関節面に対する「剪断力」として作用する、ということです。
そんなことがあるでしょうか?
荷重支持関節にとって、そのような機能はリスク以外の何物でもありません。
この動画では、可動性と荷重支持の両立を可能とさせるのは「回転運動」以外にない、そしてそのための凹凸なのだ、ということを示しています。
10月から突如始まったこの3DCG動画制作ですが、私はこれを「論文」ならぬ「論動画」のつもりで取り組んでいます。
まだまだネタは山ほどあります。
お楽しみに。


コメント