糖質制限の幸せ

今朝の体重は73.2キロ。

シルバーウィーク中にあちこち出掛けて糖質やや多めだったからか、減る一方だった体重が一時75キロを超え、一瞬だけ焦ったりもしましたが、食事と生活が元に戻ったら、体重も減少しました。

しつこいようですが、別にダイエットが目的の糖質制限ではありません(と、自分にも言い聞かせる)。

さて、シルバーウィーク中に糖質過多だったのには訳があります。

毎年一度、若くして亡くなった妻のお父さんのお墓参りに行くのですが、長野にあるその菩提寺の近くにはおいしい「おやき」のお店があるのです。

年に一度、お墓を磨き、線香を手向け、帰りに蔦屋でおやきを買う、というのが我が家の恒例なのです。

またそのおやきがおいしいので、お墓参りに行くのが実は楽しみだったりもします。

お墓参りに年に一度しか行かないというのは自慢できるものではないですが、年に一度しか行かないからそれは特別なもので、当然、その時に食べるおやきも特別なのです。

他ではなかなか味わえないその味を、糖質制限だ、といって食べないのはモッタイナイ。

まぁいつもの年よりは多少控えはしたのですが、ここぞとばかりにたくさん買って、今年もおいしくいただきました。

体重は素直だなぁと感心するほどダイレクトに変化しましたけど(笑)。

でも、たまに食べる糖質は、やっぱりおいしいのです。

もとが糖質大好き人間ですから、嫌いになるはずはありません。

以前は何も考えず当たり前のように(まるで餌のように)摂取していた糖質が、まだ短期間ですが、控えるようになって、それが特別な御馳走のように感じられるのです。

考えてみれば、子供時分にはケーキなんて特別なもので、せいぜいクリスマスくらいにしか食べられないものでした。

だからそれほど高級なケーキなんて食べていなかったんだろうけど、特別おいしく感じた。

いまはコンビニのスイーツもそれなりにおいしいけど、いつでも食べられる分、特別感はない。

糖質制限を始めて以来、時折食べるささやかな糖質が何か特別なもののように感じられて、幸福感に包まれるのです。

やっぱりうまいなぁ糖質は、と。

狩猟採集時代のご先祖様も、たま~に果物などにありついたときには、きっと同じ思いを感じていたに違いない(人を幸せにするご褒美だよね、糖質は)。

いままではひと房くらいは食べないと満足しなかったブドウなんかも、数粒食べれば幸せになれる。

そんな幸せも、慣れてしまえば普通のことになってしまう。

もし糖質制限をやめて、この特別感が「普通」に戻ってしまうなんて考えると、それはひどく退屈でつまらない食生活だろうと、逆に思ったりするほどなのです。

なんというか、ぼくにとっての糖質制限は、そんな普通のことで幸せになれるという、なんとも安上がりで楽しい健康法なんですね。

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