仙腸関節塾第三期 in東京 7月3日開講!
参加者募集中です。
3回目の仙腸関節塾の講義の帰り、何か引っかかるものを感じ、そのことを考えながら車を運転していました。
そして、気付きました。
また首都高の入り口を間違えて、帰路とは逆方向へ向かっていることに(これで2度目)。
あ、いや、そんなことではなく、椎体と椎間板の動きについてです。
私には私なりの椎骨変位の分析があり、その際ポイントとなるのが椎体間関節の動きの理解です。
これも一般的な脊柱分析法とは異なる独自の解釈で、仙腸関節塾の大きなバリューの一つであると思っています。
先回の講義で、椎体の屈伸などに付随する髄核の移動方向は現在不明であるということを説明しました。
それを踏まえて、便宜的に力の方向と髄核の移動をモデル化して椎骨の動きを解説しました。
その解説の中で、例えば伸展の際の重心移動と椎間板の変化について、重心(負荷)は後方へ移動するという説明をしましたが、それは腰仙関節の回旋優位性とも関連した重要なポイントでした。
それらについて、先日の帰り道で突然、「あれっ?」という感覚が沸き起こったのです。
なんか矛盾してないか?と。
ここについてこれまで指摘されたことは一度もありませんでしたが、気になった方はいませんでしたか?
ここは私の理論では仙腸関節、脊柱共に重要なポイントとなっていますから、うやむやにしておくわけにはいきません。
そして首都高をいったん降りて(笑)、今度は間違えないように乗りなおし、再び考えながら運転していると(安全運転!)、「あっ!」と頭の中に浮かび上がったのです。
風船が。
風船って、圧力をかけると変形しますね。
押したところは凹みますが、その力は周囲に分散し、形が変わります。
つまり加えた圧力に対して、その分だけまっすぐ反力が返ってくるわけではありません(だから変形する)。
これは合ってますよね?
つまり負荷が加わる部分とは別方向に力は向かいます。
こう考えてみると、先日の説明には矛盾がなくなります。
そして、その方が椎骨の動きをうまくイメージできます。
この作用と仙腸関節の機能が組み合わさることで、脊柱は複雑で高度な支持性と可動性を両立しているものと思われます。
ここをきちんと理解するのはかなり難易度が高そうですが(物理が関係しますから)、これはとても面白そうです。
次回はそのあたりについても説明します。
あ、そうだ、グリスも買って行こう(謎)。
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