最近仙腸関節の側臥位(横向き寝)矯正に取り組んでいて、なかなか良い感触をつかんでいます。
骨盤の側臥位矯正というとガンステッドやディバーシファイドのようなスラスト(腰を捻ってボキッと矯正する方法)を連想する方も多いかもしれませんが、そうではなくて、脳脊髄液というか筋膜というか身体呼吸というか、いわゆる内圧変動を利用した穏やかな手法で行うものです。
ぼくはこれまでうつ伏せまたは仰向けでの矯正が基本で、そこに座位矯正を加えた手法を使っていて、側臥位の必要性をあまり感じていませんでした。
しかし講師をしていた時から、側臥位での固定の仕方や坐骨の利用についての有効性には気づいていたので、いつかそれを取り入れてみようとは思っていたのです。
それが最近ふとしたきっかけから試してみたところ、なかなか良い感触が得られたので、今は頻繁に使用するようになりました。
特にぎっくり腰にはかなり効果的で、痛みで横向きにしか寝られない、といった方にはうってつけの手法なのです。
それを行うきっかけとなったのはなにを隠そう先日ここに書いた「自分自身の腰痛」で、その時に苦し紛れに自分で行ったのがこの側臥位矯正だったのです。
これの何がいいのかというと、やはり寛骨の固定がしっかりとできるということ。
そして、腰仙関節のリズムも整えやすいという意外な事実も判明。
これはまさに怪我の功名。
たまには腰痛になるのもいいものです(笑)。
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