狭く深くシンプルに

仙腸関節塾in東京 4月17日開講決定!
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向上心のもと、日々勉強の精神で多くのことを学んで行くうちに、物事をどんどん複雑に考えすぎて収拾がつかなくなった、という経験はありませんか?

これは徒手療法に限った話ではないと思います。

熱心な仕事人であればあるほど、様々な壁にぶつかりながらなんとかその壁を乗り越えようともがくうちに、今まで簡単に答えの出ていた問題も複雑に捉えてしまって混乱する、そんな経験がおそらくあるはずです。

ぼくは完全にそのタイプでした。

勉強すればするほど分からなくなってしまった、という時期があります。

いまでも時々脱線しますけど。

しかしそういう時こそ、「シンプルイズベスト」を心がけます。

動画をご覧いただいたら分かると思いますが、私の考案した仙腸関節の検査法と矯正法は、とてもシンプルです(そしてそれに続く脊柱の分析法も)。

これらはオリジナルですから、いわゆるカイロのモーションパルペーションとは理論方法論共に異なります。

他の分析法よりもシンプルで分かりやすいものだと自負しています。

まずは、シンプルに考える。

そして結果をみてから、複雑に考えるべきは考えます。

しかしシンプルにみるというのは、意外と難しいものです。

既存の方法論は、私にはどれも複雑にみえます(というより、まとまりに欠ける)。

複雑なので、理論方法論共に、すっと腑に落ちていかなかったのです。

いろんな手法を学べば学ぶほど、広く浅い知識が混ざり合って、頭の中はカオス状態でした。

いまは、それがありません(とは断言できないか…)。

さらに、シンプルに考えると、説明もシンプルになります。

自分が納得できない理屈を第三者に押し付けようとすると、無理が出ます。

説明のつかない理屈は、いつかほころびます(信頼を失う元です)。

きちんとした説明を求める誰かをきちんと納得させられないような理論では、私はダメなのです。

巡り巡って自分自身の行いを否定しているように、私には感じられてしまうのです。

いまでも難しい説明はできないのですが、少なくとも、自分自身が納得できない説明をすることはありません。

これでも仙腸関節に関しては、他の誰よりも深く考えてきたつもりですし、これからも考え続けます。

自分自身を納得させるために(そしてごまかさないために)。

その結果、シンプルに行き着いたのです。

人生は思っているよりも短くて、一生のうちに出来ることなどたかが知れています。

狭く深くシンプルに。

そうすることで、徒手療法は、いまよりもっと理解されると信じています。

患者にも、世の中にも、術者自身にも。

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