首位打者よりもゴールデングラブ賞

仙腸関節塾第三期 in 山梨 参加者募集中

先日、仙腸関節塾第一期に参加された名古屋の理学療法士、岡西尚人さん、丹羽結生さんと甲府で会食しました。

お二人とも甲府で開催された日本腰痛学会参加のために来県されていて、岡西さんは今回症例報告を行ったのだそうです。

約一年ぶりの再会でしたが、仙腸関節談義や臨床談義など、腹を割った本音トークで、とても楽しく有意義な時間を過ごしました。

立場(肩書?)が違うとなかなか接点のない業界ですが、本来、日々目の前の患者に向き合う同じ施術者、同志です。

話が合わないはずはありませんし、合わないのであれば、何かがおかしいのです。

垣根をなくし、もっと幅広い交流をもてば、徒手療法の世界はさらに発展していくはずだと改めて感じます。

そのためには我々の業界の方にこそ課せられる課題があるのでしょうけど。

さて、そんな蒸し暑い甲府の夜をさらに暑くさせるセラピストトークの中(笑)、岡西さんがこんなことを言いました。

我々が目指すべきは首位打者ではなく、ゴールデングラブ賞だ」と。

確かに、いくら有能な打者でも、4割は打てません。

類まれな才能を持つホームランバッターであっても、毎試合は打てません。

それでも首位打者、ホームラン王のタイトルは取れるわけです。

もちろん野球の世界では、それは素晴らしいことで、価値があります。

しかし極端なことを言えば、首位打者もホームラン王も、「それ以外三振」でもタイトルは取れます。

岡西さんは、それではダメだと。

目指すのはヒットの打てる好打者ではなく、エラーをしない守備の要であると。

まさに仰る通り。

我々の仕事は、いかに目の前に来たボールをしっかりとミスなく処理するか、これが大事です。

当然守備範囲が他のポジションと重なる部分もあります。

守備範囲を超えるものに関しては連携も必要でしょう。

しかし同時に、「自分にしか取れない」「自分だから取れた」というファインプレーも、たまには欲しい(笑)。

ゴールデングラブ賞を目指すためには、まずはレギュラーでいなければなりません。

自分のエリアは確実に堅守する、また精度を高めつつ、出来る限り拡大する、こうした取り組みが、レギュラーポジションの維持には必要です。

残念ながら、この業界も競争です。

そしてやはり、最後は技術です。

少なくとも、私はそう信じています。

そんな私は、ゴールデングラブ賞を目指しながらホームラン王も狙っちゃう、そんな選手になりたと思っていますが、贅沢ですか?

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