やはりネットの力というのはすごいもので、こんな辺鄙なところで開業しているにもかかわらず、時折遠方から来院される患者さんがいます。有難いものです。
といっても、実はこれまでに遠方から来られた方というのは、「同業者(カイロプラクターに限らず医療従事者全般)」である割合が高いんです(当社比)。
ネットで仙腸関節のことを調べていてここのサイトにたどり着き、一度受けてみたい、話を聞きたい、と言ってわざわざ来られる同業者が大半。同業者がこっそり偵察、みたいな話を時々聞きますが、うちの場合はいつも申告してから来られる方ばかり。こっそりよりは、その方がうれしいですね。
で、先週来られたのは同業者ではなく、一般の患者さん。滋賀県から来られました。
滋賀からの患者さんは、今回で二人目。これまでで一番遠かったのは大阪です(同業者)。池袋には、以前宮崎から通われていた方がいましたけど。
前に滋賀から来られた方はまだ若くて、一度でいいから受けてみたいという話だったので、そんな遠くから来て一度受けてその日に帰るんでは 、行き帰りだけで負担になるからやめておいたほうがいいと言ったのだけど、それでもどうしてもと来られた方でした。静岡の患者さんの中にも来たいという方はいるのですが、やはり往復のことを考えると、基本的にはこうした対応になってしまいます。
しかし先週の患者さんは、ホテルを取って、泊りがけで来られるという気合の入れようでしたので、こちらも相応の意気込みで対応させていただきました。
近い遠いで患者さんを区別するつもりはありませんが、やはりせっかく遠くから期待を込めて来られるのですから、その期待にはできる限り応えたいというのが治療家の心情。
そうはいっても、そこまでして遠方から来られるという方は、やはりそれなりの状態。必ず一度で奇跡が起こるというわけではないというのが現実なんですけど・・・。
でもね、こうした施術というのは、やってみないとわからないんですよね。だから、その人の状態がどんなであろうと、患っている期間がどれくらいであろうと、可能性がゼロなのでなければ、そして他に考慮すべきことがあるのでなければ、治癒への起動スイッチをオンにすることは不可能ではないと思うのです。いや、バカみたいにそう信じていなければいけないのだと思います。
このホームページはもともと仙腸関節の論文を公開するためだけに作ったものです。アクセスを上げるための対策もなければ、宣伝的な要素も最小限。でも、見てくれる人はちゃんと見てくれているのだということを実感できるのが、こうした時です。そして我々の仕事は、常に「一期一会」の気持ちを忘れずに対応しなければいけないということを再確認する時でもあります。
一期一会。一つのことを極めようとした人は、やはりいい言葉を思いつくものです。こう思えば、いつも100%、いや120%の力で対応しなければいけないんだと、自然と思うことができますから。
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