恩師への思い

昨日は午前に時間があったので、久しぶりに恩師のところへご挨拶に行ってきた。

3年ぶり。

恩師もすでに80歳を超えている。

毎年電話で何度かお話しするのだけど、その度に「もう年だ、もう年だ」と嘆かれるわりに声には張りがある。

でもさすがに80を超えるとな、と心配しながらなかなか伺えずに3年も経ってしまった。

池袋へ行くのもあと2回となり、これからはそうそう東京へ行くこともないだろうと、思い切って行ってきたのである。

実際にお会いして、まだまだお元気そうだったので、いくらか安心した。

整形外科は息子さんに代替わりし、今は隠居の身である。

ぼくの近況報告でも、と思って伺ったのだけど、ほとんどは恩師の話を聞く形だったようにも思う。

まだまだ口はお達者で、うれしかった。

恩師は相変わらず、温かい。

右も左もわからない頃から、語り尽くせぬほどお世話になった方である。

何もできないバカな若造の生活を支え、知識と経験を与えてくれた。

やっと一人前になりつつあるところで、ぼくはそこを離れた。

恩返しもせずに。

それでもこうして、いつでも温かく迎えてくれる。

ぼくは恩師に顔向けできないようなことは、してはいけないのである。

それがせめてもの恩返しだと思っているから。

良い恩師に巡り合えて、幸せである。

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