日本カイロプラクティック徒手医学会の学術大会が金沢(金沢歌劇座)にて行われたことは前回報告しました。
ぼくにとって、久しぶりの金沢。
金沢へは10年以上前に一度訪れていて、その時の印象は、「遠い」の一言(純粋な観光ではなかったし)。
なんせ行きは車で9時間もかかってしまったのだから(思い出してみると、途中白川郷だとか高山だとか、寄り道ばかりしていたから当たり前だけど)。
そんな記憶はあるものの、他の交通手段では当日朝の出発では開始に間に合わない。
なので、やはり車で行くことにしました。
今回は目的が観光ではなく学会だったので、もちろん寄り道なし。
フル高速でも行けるのだけど、かなり遠回りになるので、途中もし何かあったら(通行止めとか)大変なことになりそうだし、いろいろと無駄なので(要するにケチなので)、松本から上高地を抜け、安房峠を通るルートを使ったのです。
家を出たのは朝の4時半。到着したのが9時くらいだから、4時間半程度の道程(途中の食事休憩込)。
松本から市街を抜け野麦街道に入ったあたりから、上高地を超え、安房峠道路を抜け、奥飛騨を通り、富山市街に入るまでの間、時間にして2時間くらいは、コンビニなどがいっさいなくなる。
その代り、きれいな景色が眺められるのだけど、ゆっくり眺める余裕などない峠道だったのが残念(何度も写真を撮りたい衝動に駆られたけど)。
道の駅で休憩した際に一枚。
朝4時前に起きて、富山に入ったのが7時を超えたくらいかな。腹も減るわけである。
ようやくコンビニもちらほらと出てきたけど、とっとと高速へ乗ってしまおうと、北陸自動車道まで我慢。
高速に乗り、最初のパーキングで休憩。
食事をしようと中に入ると、メニューはどれも朝食向きではなかったのです。
なんだか体が冷えていたのもあり、たまにはいいやと、朝からラーメンを食べた。
たぶん朝食にラーメンを食べたのは、人生初。
富山ブラックラーメン。うまかった!
学術大会の一日目が終わり、ホテルへ戻る道中、立派なレンガ造りの建物の前を通る。
なんだろうと看板を見ると「石川四校記念館」とある。
かの西田幾多郎の母校であり、教鞭をとっていたところでもある。
そんな話を翌日大場弘先生にしたところ、「鈴木大拙の記念館(鈴木大拙館)が会場の近くにある」と教えていただいたのでした。
学術大会二日目の昼休みを利用し、その記念館を訪ねてみました。
コンクリート造りのこじんまりとした佇まいで、中には資料が静かに展示されており、なんというか、とても哲学的。
資料館というより、思索する場、という感じ。
水鏡の庭
西田幾多郎と鈴木大拙という二人の偉大な哲人を同時期に生んだ金沢には、哲学的な土壌があるのかもね。
と、そんなことを思いながら街を眺めてみると、その街並みは確かに他の都市とは違った趣があり、歴史と伝統と、アカデミックな雰囲気がそこはかとなく漂っているのです。
朝散歩をしていて見つけた風変わりな神門を持つ神社。
この神社は前田利家とおまつの方が祀られているという「尾山神社」。
そして大通りに出ると、甲府にはないおしゃれなお店がずらりと並んでいる。
その新旧のバランスがとても良い。
金沢、なんか好きになってしまったなぁ。
思っていたよりも近かったし、いつかまた訪ねてみよう。
そしてゆっくりと街を歩こう。思索をしながら。
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