仙腸関節塾第五期 in 東京 10月15日から開催 参加者募集中
久しぶりに、甲府市の栞 鍼灸整骨院院長岩松忠行さん(仙腸関節塾第一期生)の動画です。
最近は自分自身でも動画を作っているので紹介する機会が減っていましたが、岩松先生、相変わらず精力的に動画の投稿をされています( 岩松先生のyoutubeチャンネル)。
吉岡メソッドもしっかり使いこなしているようで、理論も手法も自分のものにされている様子が動画からも伝わります。
うれしいことです。
先日私も四十肩(五十肩)の動画を公開したばかりですが、今回の岩松先生の動画もたまたま肩関節(+鵞足炎)です。
こうした同じ理論に基づく同様のアプローチが様々な症状に対して有効であるという事実の蓄積が、いずれ幾ばくかの「エビデンス」となるものと信じて、今後もここで紹介していければと思っています。
さて、肩関節の問題への対処法または改善例など、他にいくらでも見つかると思います。
それらと吉岡メソッドとの大きな違いを、一つ挙げておきます。
それは、吉岡メソッドは「対症療法ではない」ということです。
肩の症状と関連性が高いから仙腸関節にアプローチする、のではありません。
まず仙腸関節の状態を診て、必要であればどのような症状にも、または症状などなくてもそこを修正する、というのが私の方針です。
私はそもそも、骨盤とは何か?仙腸関節の正常とは何か?ということだけを追い続けてきました。
その過程ですべての患者さんの仙腸関節を分析し、調整してきたことで、結果として、仙腸関節(と関連する脊柱)は様々な症状を改善させうる、という経験に繋がっただけのことです。
もともと対症療法的な期待など、それほど大きくはなかったのです。
他方臨床では、症状が改善しなければいくら崇高な思想信条のもとに施術をしたとしても、患者さんは納得してくれません。
もっとも私の場合は、それ以前に自分自身が納得できません。
当然私も、かつては症状を追い掛け回していた時期がありました。
もちろん対症療法で良くなるケースもそれなりにあるのです。
しかし対症療法が一時的な変化に終わるということも、それ以上に経験しています。
毎回その繰り返しになってしまうと、患者も術者も早い段階で疲弊します。
これは私の持論ですが、保険ならまだしも、いくら効き目がシャープであっても対症療法は自費施術には向かないと思います。
その場限りの改善に、毎回数千円の負担を許容する患者は少ないと思うからです。
施術を一時しのぎで終わらせないためには、やはり別の視点が必要です。
そしてそれは、症状の改善とパラレルでなければなりません。
なかなか高いハードルです。
しかし仙腸関節は、その二つを結びつける大きな架け橋です。
仙腸関節を知るためには、構造から神経機能まで、幅広い知識が必要です。
そこへの影響を考える時、そこには広い視野が求められます。
その改善によって得られる効果もまた、局所に留まりません。
つまり仙腸関節を診るということは、全体を診るということなのです。
そして仙腸関節を調整するということは全身を調整していることだ、とも思っています。
岩松先生や私の動画にあるような幅広い症状の改善が、それを物語っています。
仙腸関節へのアプローチで足や手首の症状が改善しているということは、そこに症状がなくとも、そこへの負担が軽減しているということです。
こうして仙腸関節を思考するということ自体が、その先、その奥へと思考をめぐらせることにも繋がるのです。
そんな仙腸関節を深く学びたいという方は、仙腸関節塾へ是非どうぞ!
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