基礎がなければ柱は立てられない

仙腸関節塾第四期 in 東京 3月26日から開催 参加者募集中

仙腸関節塾第四期開催が決定しましたが、現在はまだ第三期開催中。

今週末はいよいよ最後の講義です。

前回までで仙腸関節論はほぼ片付いていて、今回は脊柱編と全体のまとめです。

私自身、ここ数年脊柱を再評価しているところですが、以前とはずいぶん印象が変わりました。

やはり脊柱は侮れないのです。

昔、カイロを始めたばかりの頃は脊椎矯正くらいしかできることがなかったので、それにAK(アプライドキネシオロジー)やSOTなどを織り交ぜて施術を組み立てていました。

矯正はわりと得意でしたし、上手になりたい一心で懸命に取り組んではいましたが、センスが無かったのかなんなのか、その時に感じていた印象は、「脊椎矯正って、効果も対象も限定的だな」というものでした。

いま思えば、当時の技量など、脊柱を評価すること自体おこがましい程度のものだったかもしれませんが。

それでもその時の実感として、「これを究めれば行ける!」という期待を抱けるほどのものではなかったのです。

それ以来長い間、脊椎矯正は私の中であまり重要ではなく、幸いにして、脊柱へのアプローチは一部を除いてスルーしても、それほど困ることはありませんでした。

それがここ数年で変わりました。

脊柱って、やっぱり面白いのです。

しかし既存のテクニック、教科書のみでは、そうした考えには至らなかったと思っています。

私の場合、脊柱に関する理論も、仙腸関節論の延長線上に派生したオリジナルです。

スクールやセミナー、教本などで学んだものではありません。

自分自身が納得いくまで考え抜いたものです。

その結果、とても簡単な理屈ですが、目の前にある現実の問題に近づけたと思っています。

これも仙腸関節論同様、基本的には技術ではなく理論です。

そして当然「実践的な理論」です。

だから自信を持って提供できるのです。

こうして一度は価値を見失った脊柱を再評価できるようになったのも、やはり仙腸関節の問題にしっかりと対処できているからだと思っています。

脊柱だけではダメなのです。

何事も土台となる基礎は不可欠で、柱をいくら太くしたり増やしたりしても、基礎がなければしっかりとした構造は築けません。

身体も同様です。

仙腸関節という強固(しかし柔軟)な基礎があるからこそ、脊柱という構造は自由に振る舞えるのです。

そしてその強固な基礎が、脊柱(その他)へのアプローチをより効果的に生かしてくれるのです。

と、そんな強固な基礎を作りたいという方、仙腸関節塾へ是非どうぞ(笑)。

コメント

  1. 車田暁則 より:

    吉岡先生の脊柱論非常に楽しみにしております!
    以前は脊柱についてどういうコンセプトでAKやSOTを交えていたのか。
    そして今現在の脊柱論に至るまでのコンセプトの変遷を御聞き出来たらと思います。
    宜しくお願い致します。

  2. 吉岡一貴 吉岡一貴 より:

    車田さん
    当時はAKやSOTをマニュアル的に利用できるところだけ「つまみ食い」していただけです(笑)。
    脊柱論について生意気な言い方をすれば、既存の分析は「記号を現象に当てはめようとしてしまう」ので無理があると感じていたので、「現象を記号化する」という本来のあり方を求めただけのことです。
    細かいところは講義のお楽しみということで。
    では、日曜日に!

  3. 車田暁則 より:

    吉岡先生
    ありがとうございます。
    日曜はもっと掘り下げて教えて下さい!
    宜しくお願い致します。

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