学術大会後記これで最終回

11月10日に学術大会が終わり、11日から書き始め、一応今日まで、長々と学術大会について書いてきました。途中長くかかりすぎて記憶が薄れてしまうんじゃないかと思ったほど(笑)。

こうして延々と学術大会について書いたのには理由があります。日本カイロプラクティック徒手医学会のことをもっと知ってほしいと思うからです。

学会なんてものは徒手療法家にとって縁遠い存在のようで、事実私自身も、論文など書いていなければ、いまだに参加していなかったかもしれません。そもそも徒手療法家は(自分自身がそうであったように)、論文というもの自体にあまりなじみがない。日本には徒手療法に関する大学(学部)がなく、研究に対する意識が薄いからでしょう(だから知的な情報の価値がよく分からず、勝手なことをする)。なので研究発表の場である学会にも興味がわかない。

しかし学会ほど面白く、ためになるものはないと私は思っています。最新の知識を得る、研究(新たな知識を積み上げる行為)とはどういうことかを知る、多くの意欲的な同業者と情報交換をし、刺激を得るなど、一般のセミナーにはない雰囲気が、学会にはあります。徒手療法が日本で成長していくためには、学会は必要なのです。

今回はたまたま大会長という大役を仰せつかったわけですが、経験してつくづく思うのは、大会長の役割なんてものは、たかだか前回と次回とのつなぎ役でしかないということ。

なので無事開催された時には、ここで途切れなくて本当に良かったと、とにかくホッとしました。

そして開催に関して必要なのは、学術大会に参加された方が、参加してよかった、来年もまた参加しよう、と思ってもらえるような大会にすること。そして参加しなかった人が、面白そうだから次は参加してみよう、と興味をもってもらうこと。

そういった意味では、今回スタッフとして大活躍してくれたPAACの後輩たち(みんな初参加)から、「とても面白かった」と言ってもらえたことが、なによりもうれしかったかもしれません。

来年は北陸金沢にて開催されます(10月25日、26日)。次回大会長は、あのイケメン・・・・・・の俳優と同姓同名の高橋克典先生。大変勉強熱心な先生ですので、素晴らしい学術大会となることでしょう。期待しています。

なお、今回ここで紹介した学術大会の内容は、来年刊行される学会誌に掲載されます(一般講演は査読を通過したもの)。興味のある方は、学会に入会すると送付されますので、この機会にぜひご入会ください。

学術大会後記は、これでおしまい。長々とお付き合いありがとうございました。

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