脚持ち三年、巻き八年

先日久しぶりにお邪魔した恩師の整形外科で働いていた時に、骨折患者のギプス固定の際にたびたび言われたのがこの言葉です。

「桃栗三年、柿八年」に引っ掛けた言葉でしょうけど、これは恩師の勤務医時代に先輩方から言われていた言葉だそうです。

つまりギプス固定は、まず脚持ちを三年務めることで助手として一人前、しっかり巻けるようになるには八年かかるんだ、ということを意味しているのです。

簡単そうに見えて、実は簡単ではないんだよ、ということをよく言われました。

そこには8年間勤めていたんだけど、ギプスは院長の仕事だったので、ぼくは脚持ちを8年していたことになります。

助手としては一流です(たぶん)。

もっとも我々柔道整復師は患部すべてを覆ってしまうようなギプス固定は法的に認められていないのでそういうギプスはいつまで経っても巻けないわけで、そのままあそこにいても「脚持ち25年の吉岡です」みたいになっていたんですけど(笑)。

まぁ何が言いたいのかというと、この格言(?)がある程度真実を表しているものとして、ギプスひとつとっても8年経験するまではまだ半人前ということであり、一人前になる前にギプスを語るなどおこがましいということであり、ようはそれまでしっかり修行せい!ってことを言っているのだ、ということです。

翻って我々の業界。

まだ素人に毛が生えた程度の(いや毛も生えてないような)ぺーぺーがブログで臨床を語り、経営セミナーにせっせと足を運ぶ・・・。

そんな業界他にあるかなぁ?

はずかしいよ・・・。

コメント

タイトルとURLをコピーしました