仕事ってなんだ?(異論反論大歓迎)

崩壊した国家のもとに人権の尊重など期待できるのだろうか?

そもそも安定的かつ健全で強大な権力の存在抜きに個人の権利の保護など可能なのだろうか?

そんなのムリ、だよね・・・。

 

いやね、ここ最近の選挙ラッシュの影響で、権力に興味が出てきたとかいう話ではないんですよ。

次男(反抗期)の進路調査(職業含む)アンケートを見た後に、う~ん、仕事っていったいなんなんだろう?なんて考え込んでしまったら、こんなところに繋がってしまったのです。

仕事の本質、仕事の意味って何?って聞かれたときにいまいちな答えを即答してしまう人よりも、「う~ん」と唸ってしまう人の方が絶対に信用できるような気がするんだけど、(年齢的には一応)大人のくせに「仕事」について自分の意見もまとまっていないようでは親としてイカンと思ったので、アホな息子とこの国の将来を案じてちょっと考えてみた。

手始めに「仕事 意味」なんて言葉で検索してみたら、「やりがい」「生き甲斐」「他人の役に立つ」「社会貢献」「お金のため」「自己実現」「生きるための手段」「義務」なんてものが出てくる。

じゃあ自分がそう感じられる仕事なら何でもいいの?と言われると、それもちょっと違うように思う。

ヤフー知恵袋にも同じような質問がたくさんあったけど、どれも似たようなものだ。

どれもピンとこないし、とっても陳腐だ。

生き甲斐とかオレ別にいいし、とかアイツなら言いそうな気がする(反抗期)。

きっともっと明確な、いや、壮大な意味があるにちがいない(と思わないとやってられない。だってできれば働きたくないもん)。

で、あれこれ堂々巡りをしながら考えていたら、人権にたどり着いてしまったのだ。

 

で、仕事とは何か?

これはもうこのまま答えのようなものだ。

仕事とは、仕える事。

何のために仕えるかというと、それは自分自身の「居場所」を確保するためだ。

では何に仕えているのかというと、これは単純ではなく、実に重層的かつ複層的だ。

例えば私は個人事業主だけど(だから)、仕えているのは一つではない(直接お金をもらっているかどうかも関係ない)。

患者に仕え、開業している地域に仕え、カイロプラクティックとその業界に仕え、穴吹先生に仕え、と、いくつもある。

仕事とするからにはお互いに利益がなければならないのであるから、仕えると言ってもそれは「相互依存」の関係でなくてはならない(ゆえに直接的なお金のやり取りだけが重要なのではない)。

そしてそれは個人対個人の利害関係のみで成り立つものではないし、そうではいけない。

なぜならそれらは単純構造ではなく、それぞれに複雑な背景(社会)を有しているからで、その背景に対する悪影響は、居場所の存続そのものをぐらつかせるからである。

社会という構造に属している以上、それはどこまでも繋がっているのであるし、そうでなければ仕事は居場所としての価値を持たない。

したがって、仕事というのは決して個人的なものではなく、そもそも社会的なものだと認識すべきなのである。

居場所(=仕事)とは「社会の中の」ということであり、日本人である私は、日本社会の中に私の居場所を求めるのであって、自分が関わる重層的な大小の社会それぞれが日本社会の全体利益に寄与するものでなければ、自分の居場所どころか、居場所となる場そのものを失ってしまう可能性をはらんでいると考えねばならない。

だから個人主義で自分さえよければいいとか、身の丈もわきまえずとにかく利益追求、少し叩けば埃がたち、こすればメッキがはがれるような輩は、だいたい反社会的だと感じてしまうのだ。(なんかちょっとズレてきた?)

 

さて、ここで唐突に人権問題に移ろう。

権利という「概念」は自然に備わり勝手に保護されるものではない。

人権派はとかく権利を主張するけれども、その権利を守るためには健全な国家(権力)が不可欠だということを忘れてはいけない。

そして国家の主権は国民にあるのだから、国民が健全でなければ健全な国家権力など維持できようはずがない。

国家の健全性の前提には、国民の健全性が求められなければいけない。

常に「人権」は「国家」に依存しているのであり、「国家」の存続は「国民」に依存するのである。

 

それぞれの「働く意味」とか「仕事の目的」なんてことは知ったこっちゃないけれども、それが社会的に本当に有益なのかどうかを真剣に考える国民が少ない国は、たぶんヤバいよ。

多くが個人主義に走ったり、働けるのに働かなかったり、そんな不健全な国民が増えすぎてしまったら、国家が崩壊してしまうじゃあないか。

そしたら基本的人権もへったくれもなくなって、ハチャメチャな世の中になって、大切な人を守れなくなるじゃあないか。

だから国民一人一人は、日本という国家の健全な権力を支えていくために、まっとうに(嫌々でも)働かなくてはいけないんだ。

おそらく人々は、太古の昔から何かに仕えて生きてきた(全然知らんけど)。

そうやって家族や大切な人を守ってきた。

国を守ってきた。

それがいつしか仕事は「自分のため」「稼ぐため」だけのものになってしまったので、なんかおかしな世の中になってしまったんじゃあないんだろうか。

 

と、こんな風に考えてみたのだが・・・。

ど、どう? ベストアンサー?

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