*現在仙腸関節塾は講義を2日間で行う2daysとし(以前は4日間で15万円)、受講費は12万円に変更になりました(内容は同じです)。
本日は、15万円の価値はありますか?のその2です。
Q:仙腸関節塾に15万円の価値はありますか?
A:今回は「投資」という観点から、これに答えてみます。
これは主に開業者向けの回答になります。
企業には「設備投資」というものがあります。
対して我々の業界は、設備投資に対する意識がそれほど高い業種とは言えません。
私など仕事に必要な設備はベッドくらいのものですから、余計にそう感じるのかもしれません。
製造業などは、顧客のニーズに応えるためにはそれ相応の設備が必要ですから、そこへの投資はいわば生命線です。
無駄な投資などあり得ません。
私たちにも、そうした意識は必要です。
企業の設備投資にあたるものが、私たちにとっては技術や知識への投資であると考えられます。
つまり技術知識への投資が、私たちにとっての設備投資です。
そして投資とは本来、利益に繋がって初めて意味をなすものであって、投入した費用以上の見返りの無い投資は、すべて失敗です。
なんだか経営コンサルタントみたいですね(笑)。
さて、ではここで、私自身の経験を振り返ってみます。
私は柔道整復師で、免許を取るために専門学校へ進学しました。
しかし現在はカイロプラクターです(肩書へのこだわりなし)。
カイロプラクティックや整体に資格は必要ありませんが、人の身体に触れる以上、やはり免許は必要だろうと私は考えています(最低限の国家資格レベルの知識に対する担保として)。
つまり私にとっての柔整免許は、運転免許と同じです。
結果論ですが、これはいまの仕事に必要な資格との交換費用なので、投資というよりは必要経費です。
そしてその後、スキルアップを目指してカイロスクールへ入学しました。
費用は二年間で200万円ほどでした。
こちらは将来の利益という見返りを求めた投資でした。
「私」という個人事業主にとって、これは「設備投資」です。
しかしそこで学んだ技術を、いまは全く使っていません。
この投資はそこで学んだ技術と知識への対価だったのかもしれませんが、まったく回収できていないということになります。
設備投資として考えると、これは結果的に大失敗でした(まったくの無意味だったとは言いません)。
セミナーまで含めれば、私はこれまで何度も「設備投資」に失敗しています(笑)。
理由は様々です。
もちろん相性などもあるとは思いますが、それ以外にも、様々な理由で使えない理論、テクニックはたくさんあります。
こうした経験をしているのは、私だけではないはずです。
これは技術、経営を含めた「向き不向き」とは別の話です。
この業界では、供給する側と求める側の意識にも違いがあるのかもしれません。
一般企業ではそんな不確実な設備投資は許されませんし、そうした経営ではすぐに倒産です(当然ながら、そんな適当な設備を売りつける業者も存続できるはずがありません)。
セミナーに参加して、「あの先生すごいよね~」と感動して帰るだけではダメなのです(笑)。
投資はギャンブルではありません。
まして趣味でもありません。
やはりこれはあくまでも見返りを求めた「投資」なのです。
利益に繋がらない投資など無意味なのです。
もちろん金額の多寡の問題でもありません。
さて、ここで仙腸関節塾について考えてみます。
仙腸関節塾は15万円です(現在は12万円に変更)。
15万円で、他にはない「仙腸関節理論」と「吉岡メソッド」という「設備」を調達します。
それ以外に、高価な特殊ベッドも矯正器具も必要ありません。
この設備が生み出す利益は、主に仙腸関節に関与した症状の改善によってもたらされます(他にもいろいろあります)。
これを単純に、自費施術では一般的な施術料5千円で割ってみます。
150000÷5000=30
30人に対して吉岡メソッド独自の効果が認められれば、ひとまず設備費用は回収できます。
提供する私にとって、それは高いハードルではありません。
この動画は第一期生である栞 鍼灸整骨院院長岩松忠行先生が、仙腸関節塾で矯正法の実技講習を受けた翌々日に撮影されたものです。
患者さんが施術に納得されている様子が、動画からも伝わると思います。
ちなみに受講生であれば、だれでも同様の結果になるはずです。
さて、ここで考慮すべきは「逸失利益」です。
収入という点では、この患者さんが来院し、施術を受けた時点で、結果の良し悪しとは無関係に確定します。
「取り敢えず患者さんに来院してもらう」、ここまでは様々な手段があるでしょう。
しかし問題はその先です。
信頼関係が築けるかどうかは、結果次第です。
特に自費の世界では、その点はシビアです。
納得せずにお帰りになる後姿を見つめて落ち込んだ経験は、誰にでもあると思います(笑)。
そしてそれは、その先に得られたかもしれない収入を逸した瞬間でもあります。
損失はそれだけではありません。
その患者さんの周囲には、家族がおり、友人がいます。
その人たちからの信頼も、自動的に失っている可能性が高いのです。
紹介ほど確実な宣伝はないと、誰もが分かっています。
残念ながら、その逆もまた成り立つのです。
私には有難いことに、家族全員の顔を知っている患者さんが何人もいます。
もし最初に来られた患者さんに信頼されなければ、その機会すら得られません。
結局最後は技術なのです。
私たちの仕事は、結果がすべてです。
言い訳は効きません。
なのでそこに対する投資は、結果につながらなければ意味はないのです。
受講料15万円の投資を高いと感じ、それを惜しむのなら、少なくとも15万円の損失は防げます。
しかし同時に、その15万円で得られるこの先の利益も失います。
繰り返しますが、私たちにとって、技術知識に対する費用は投資です。
利益につながらない投資は、すべて失敗なのです。
今回は主に開業者(予定者含む)を対象に、私自身の反省もふまえ、あえて投資という観点から回答してみました。
ここでお伝えしたいのは、投資という点でみても、これは十分回収可能であり、損はないですよ、ということです。
その他の動画も参考に、ご自身でそれをご判断ください(吉岡メソッド実例動画集)。
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