無名の虎

こんにちは、最近めっきり読書量が減ってきたのが少し心配な吉岡です。

 

さて、私が骨盤オタクだからといって、骨盤の本ばかり読んでいると思われては困ります。

私はむしろ、骨盤以外の本ばかり読んでいるのです(笑)。

これからはおすすめの本や面白かった本なども、この「骨盤オタクの本棚」というカテゴリーの中で紹介していこうと思っています。

 

では、記念すべき第一回目はこちら。

 

「 無名の虎」(仁志耕一郎 著 朝日新聞出版)第4回朝日時代小説大賞受賞作

mumeinotora

この本は拙宅を建築してくださったエコロジーハウスの社長さんから頂いた本です(確か著者が知り合いだとかで)。

昨年読んでとても面白かったので紹介しようと思っていたのですが、しそびれていたので今回満を持して。

 

地元山梨が舞台の時代小説です。

舞台のメインは釜無川及び御勅使川(「みだいがわ」と読む)、我が家のすぐ近くです。

かつて「十文字槍の軍兵衛」として戦で活躍した主人公が、利き腕の怪我がもとで武士としての役割を外され、川除普請奉行として武田信玄から命じられた釜無川の治水を、十数年という歳月をかけて完遂させるまでのドラマです。

本意ではない役割を命じられ、繰り返される被害に何度も挫折しながら再び水害に立ち向かうまでの軍兵衛のこころの変化や、時折登場する信玄の国主としての思慮と振舞いには、引き込まれるものがありました。

そして軍兵衛の妻おゑんと新左衛門の妻サト。きっと出世する男の陰にはこうした女性がいるのだろうなぁと、ついつい妄想を膨らまさせるまさに理想の女性像。

うちの妻にも読んでもらいたいと思って薦めてみたが、その気なし!

「名よりも技を残した無名の虎」、カイロプラクターとしても、学ぶところがありました。

 

これ、山梨県民には読んでほしいと思う一冊です!(山梨県民じゃなくても是非!)

でもなぜか近所の書店では見かけないのが不思議。

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