また皮膚の本です。
今回は「皮膚という脳 -心をあやつる神秘の機能-」(山口 創著 東京書籍)の紹介です。
最近立て続けに皮膚関係の本を読んでいるわけですが、それには理由があるのです。その理由はいずれまた。
この本は以前に紹介した「第三の脳」と内容的に似たところもありますが、これを読まれる方は、第三の脳も読まれることをお勧めします。順番としては、こちらが先の方がいいかも。
第三の脳の著者である傳田氏がご自身の研究(皮膚科学)をベースにした著作であるの対して、山口氏は、ご自身の研究テーマ(臨床発達心理)の一環として皮膚の研究をされており、多くの研究者の実績を引用しながら「皮膚とは何か?」ということをこの本の中で説いていきます。そのため、傳田氏とはメインテーマが違うと思って読まないと、読者としては少し読みにくさを感じるかもしれません。
論述が多岐にわたっていて(細菌やら血液型やら、その他いろいろ)、面白いです。その反面、著者の主張がぼやけてしまっているように感じてしまいます。おそらくそれは編集の問題ではないかと思うので、少し残念。
リミナリティ(境界性)と自己の関係などは「場」の話ともつながるところがあり、興味深い。このあたりが著者の専門分野なのでしょうね。
いずれにしても、皮膚は面白い。この本は論理的な飛躍が目立つところもあるけど、そうした飛躍から新たな視点が開かれる可能性もあると思うのです。仮説だらけのカイロプラクターとしては、これはありだな。別の著作も読んでみよっと。
コメント
こんばんは。
本日はありがとうございました。
コメント一番乗りを取りたい気持ちが先行して、気の利いたコメントも浮かびませんが、
今後も楽しみにブログ拝見させていただきます。
写真、リサイズして送りますね!
残念!一番はむろさんに取られたね!
でもありがとう!
写真と学会の件、お願いしますね。