仙腸関節塾 第15期 令和5年11月12日(日)13日(月)開催
ブログ等での告知もなく一週間の夏休みを頂きまして、何件もお電話を頂戴していたようでしたが出られずにすみません。
明日17日から通常営業に戻ります。
よろしくお願いします。
さてこの夏休み、前半はひたすらジムニー三昧の日々を過ごしておりました。
整備記録も兼ねまして、前半4日間で行った修理やメンテナンスをまとめておきます。
①エアコン修理(メイン)
②ブレーキキャリパーオーバーホール(死活問題)
③ブレーキパッド、ブレーキフルード交換(重要)
④燃料ポンプリレー交換(まあまあ重要)
⑤キーレスエントリー取付(重要ではないが付けたい)
⑥シートカバー交換(劣化が激しい)
⑦サイドマーカー(ウインカー)交換(内部崩壊状態)
⑧ガラスラン交換(限界)
⑨ドアバイザー交換、加工(割れてる)
⑩内張交換(リクエスト)
⑪エンジンオイル補充(通常メンテ)
⑫ウォッシャー液補充(消耗品)
と、こんなところです。
こうして列挙してみると、結構やったね。
灼熱の中、素人が4日間で行うにはかなりのボリュームで、初めての作業もあって写真など撮る余裕も暇もなく、熱中症ギリギリでなんとかやりきりました。
そもそもなぜ前半4日間でこの作業量なのかというと、現在このジムニーは次男が群馬で使っているので、普段ここにはありません。
その次男、当初は夏休みが2日間の予定でしたが院長のご厚意で4日間に延び、帰省している間のメンテナンスついでに思い切ってエアコン修理にもトライしてみようと、かなり無理なスケジュールを組んでしまったからなのです(笑)。
ということで、必死(瀕死)の作業記録、ちょっと長いですが、ご覧あそばせっ!
まずは簡単な燃料ポンプのリレー交換から。
このリレーが故障するとエンジンがかからなくなる、そしてそれは突然訪れる、との情報を小耳に挟んだので、慌ててリレーを購入。
これは古いリレーをカプラーから抜いて新しいのを刺すだけなので、一瞬で終了。
簡単な作業でよっこらしょとやる気を持ち上げたところで今回のハイライト。
当初は予定になかったエアコン修理。
この猛暑(伊勢崎、度々全国一位マークしてますね)、さすがにエアコンなしは辛かろうと、前々から機会があれば直したいと思っていたので、意を決して初挑戦。
車が手元にあるといつでも出来る、とか、エアコンが必要なら他の車を使えばいいや、などとなかなかやる気が出なかったのですが、このタイミングしかないと思うとなぜかやる気スイッチがONになる不思議(笑)。
ところでうちのジムニーは初期型(平成2年(1990年)製 古っ!)で本来エアコンレス車なのですが、購入時からエアコンは搭載されていました。
購入先の車屋のおっちゃんがエンジンをスワップしたりして(確か3型)、エアコンを取り付けたそうです。
が、エアコンは最初から使えず、買ってからこの方、付いているのに一度も恩恵に与かったことがないのです。
なぜなら、エンジン側とコンプレッサー側のプーリーの形状が違っていて、動力を伝えるベルトを掛けることが出来なかったのです(エンジン側がリブベルト、コンプレッサー側がVベルト)。
これは購入時に説明を受け了解済みでしたが、そのベルトさえ掛けられればエアコンは使えるはずと、たまたまリブベルト式だった部品取り車のコンプレッサーを何年か前に移植してみたのですが、今度は別の問題発覚。
写真も悪くて分からない人には分からないかもしれませんが、エンジン側(写真上)とコンプレッサー側(同下)のプーリー(サビたギザギザの滑車)が平行ではなく、ベルトが掛けられないのです(赤と黄色の線がズレてるでしょ)。
実はこれ、本当はもっとズレていて、コンプレッサーの台座をギリギリまで削ったりブラケット(車体への取り付けステー)と台座の合わせ方を変えてみたりして、限界までオフセットしてもこの有り様。
これはどう頑張っても平行にはならなかったので、エアコンはあきらめていたのです。
だから実は、今回も自信はありませんでした。
とにかく次男が帰ってきてから、現車合わせで何とかするしかないかなと。
ネットでもめぼしい情報は得られず、ブラケットを加工するか自作するかして、それでもここの平行が取れなければやっぱりあきらめるつもりでした。
考えてばかりいても先へは進まないので、とりあえず夏休み前から時間を見つけては部品取り側のエアコン一式をクリーニングしたりと準備はしていたのです。
その際なにげなく部品取り車のブラケットを確認してみると、記憶にある形状とちょっと違うことに気づく。
あれ?もしや?これは怪しいぞ!と軽くテンションup。
そう、実動車の方はパワステなし、部品取りの方はパワステ付き。
パワステありのブラケットにはパワステポンプも付くので形状が違う。
もとのコンプレッサーのプーリーがVベルトだったところをみるとクランクプーリー側もパワステなしはVベルト用で、厚みが異なりパワステあるなしでエンジンとプーリーの間の距離も変わってくるのではないだろうか?
ここ↑がVリブよりVVの2枚重ねの方が薄くなるよね?
そしてその厚みの違いをコンプレッサー側がブラケットで補正している、と考えればブラケットの形状の違いが説明できる(これが正しい解釈かは不明)。
もしそうならブラケットをパワステ付き用の方に交換すればうまくいくんじゃないかと、希望が見えてきた。
ブラケットが違うとか、ややこし過ぎ!
ちなみにベルトも3種類あるのね。
と、これはまだ夏休み前の出来事(笑)。
この推理が正しいかどうかは現車で確認するまで分からなかったわけですが、結果は正解◎。
ということで、気を取り直して作業に戻ります。
とりあえずエアコンユニット全部外す。
ちなみにガスはとっくに抜けてますので、ご安心を。
あ、これ↓が問題のパワステなし用のブラケット(有り用の写真は撮り忘れ)。
二つを比べてみると明らかにオフセットに違いがでることが分かった。
ちなみに左側のベルト調整用ステーもパワステ有りなしで形状に違いあり。
で、時間節約のため事前にクリーニングして準備していたスペアのエバポと現車から外したエバポを比べてみたら、明らかに現車の方が状態は良い。
たぶんおっちゃん(車屋)、張り切ってエアコンオーバーホールして使おうと思っていたのに、プーリー問題で使えず未使用のまま良い状態が保たれていたんだと思う。
いまとなってはラッキー。
次はコンプレッサー。
ジムニーのエアコンの冷媒は年式によってR12とHFC134aがあるようですが、うちのは2つともR12という旧フロンガス規格の冷媒仕様。
R12の代替ガスはいまもあるようだけど、かなり高価。
もうガスは完全に抜けてるし、この機会にHFC134aに替えてしまいます(「レトロフィット」というらしい)。
とりあえずコンプレッサーオイルはモノタロウで購入したこれ↓を使用。
R12のオイルと混ざっても問題ないらしい。
で、外す前まで付いていたコンプレッサーは台座を思いっきり削った訳アリ品(強度が心配)。
それとスペアのコンプレッサーを2つ並べて現状確認。
なんか微妙に違う。どこが違う?
現車についている訳アリコンプレッサーのプーリーを外してスペアに移植してみると、プーリーと電磁クラッチが接触してしまうのです。
このままではエアコンオフでも干渉して怖いことになりそう(すげぇ音するだろうな)。
サイズからなにから同じもののように見えるのに、なにが違うんだろう??
ということで、分解してみた。
分解して分かったのは、電磁クラッチの出幅はシャフトに挿入されているシム(赤丸のワッシャみたいなの)の枚数で調整されているということ。
そしてそれはわざわざここまで分解しなくても確認できたってこと(笑)。
固着したボルトを外すのにいったいどれだけ苦労したことか(とほほ)。
やばいよやばいよと、パニクりながら原因を探す(リアルガチ)。
どうやらブラケット取り付けの際、エンジンとブラケットの間にラジエターの裏側を走る細いパイプ(なんか分からないけどエレメントにつながるパイプ)を固定するステーをかませるのを忘れていて、その微妙な厚みの違いでエンジンに隙間が出来てオイルが漏れたらしい(これで伝わります?)。
そのステーをかませたら漏れは無事に止まりました(ほっ)。
ひとまずエアコンユニットはすべて組付けて(Oリングはすべて新品に交換)、いよいよ真空引き。
このために買って、このためにしか使うことのない真空ポンプの出番。
写真は撮り忘れましたが(ほぼ熱中症のため)、この後ガスを注入。
ま、そこでもいろいろあったのですが(笑)、無事に冷たい風が出るようになりましたよ。
これでようやくハイライトのエアコン修理は完了(丸二日がかり)。
まだまだありますが、ここからは簡潔に。
お暇な方だけお付き合いくださいませ(笑)。
次はとっても大事なブレーキのメンテナンス。
といっても事前に準備していたオーバーホール済みのスペアと交換するだけ。
ブレーキパッドも新品交換してオイルも交換してエア抜きもして終了(写真無し)。
運転席側だけだけど(笑)。
そして次はそこそこ大変だったキーレスエンリー。
この↓アクチュエーター(ドアのロックを上げ下げするモーター)を各ドアに設置して配線をつなぎます。
ネットではここの調整が大変というようなことが書かれていたけど、それほどでもなかった(それ、逆に心配)。
長いので5行程でまとめてますが、これもほぼ1日がかりでした(素人なんでね)。
これにどれほどの意味があるかは不明だが…。
そして前から次男にリクエストされていた「ボロい内張をどうにかしろ」問題。
どう?いいでしょ?かっこいいでしょ?特に鉄筋の取っ手が(自画自賛)。
そして群馬の激しい雹に打たれ割れてしまったドアバイザー。
エアコンが直らなかったとき、雨の時など窓が開けられないと困る(フロントガラスが曇る)ので、保険で購入しておきました。
しかしこれ、商品説明に「専用設計、スモーク」などと書いてあったのに、ドアミラーには干渉しまくりだわ真っ黒で完全に視界を妨げるわで、怖くてそのままでは使える気がしない。
仕方ないので、ドアミラーに干渉せず視界の邪魔にもならないサイズにカットして装着。
まあいいかな。
邪魔なら外してね。
その他オイルとウォッシャー液の補充や、そうそう、いい加減古くて痛んでいたシートカバー、同じく内部崩壊寸前のサイドマーカー(ウインカー)の交換なども行い(この辺は次男担当)、超ハードスケジュールでしたが、無事すべてのノルマをこなしました!!
エアコンは次の日にガスを補充したらなんだか効かなくなって(ガスの入れすぎではない)「え~~~~~~っ?!」となったのですが、その後どういうわけか復調し、いまのところ「寒いくらい」効いているそうです。
直ったのか直ってないのかよく分かりませんが、いまのところ冷えているようなのでオッケー。
ま、いつまでもつかは分からないけどね。
そして次の帰省時には、次のメンテがすでに計画済み(笑)。
またその頃には、どこか別の不調も出ているかもしれません。
壊れたら直せばいいのさ。
だってそれが楽しいジムニーなんだから(←強がり)。
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