ジムニーのサブラクセーション

うちのジムニーは古い車なのでどうしても多少の不具合は出ますから、まめなメンテは欠かせません。ていうか、もうメンテをしたいからジムニーに乗っているんだ、と考えた方が幸せになれるかもしれません(笑)。

そのジムニー君に最近気になるところがあり(ちょっとしたトラブルが重なっていたので)、週末にいくつかメンテを行いました。

その中の一つ「エンジンルームからの異音(焼き芋屋(笑)みたいな音)」の対策としてファンベルトの交換を行おうと、朝からカーショップへ出かけたのです。

到着は10時10分前。駐車場に車が数台止まっていたのでもう開店しているものと思い入口へ向かうと、自動ドアが開きません。

入り口には「開店10時」と。仕方ない、待つか、と車へ戻ろうとしたら、整備場の方から店員さんが「ファンベルトですか?」と声をかけてきました。

そう、ぼくはその時、車から外したファンベルトを腕にハンドバックのように引っ掛けて店へ行ったのです(ファッションです)。それを目敏くチェックしてくれた店員さん、ありがとう。

ファンベルトは店頭では扱っていないようで、まだ仕事が始まる前の整備場のバックヤードから在庫を調達してくれたのです。ラッキー。やっぱりおしゃれって大事ね(服は「つなぎ」だったけどな)。そして10分前行動(ただのせっかち?)。

おそらくその店員さんが声をかけてくれなければ、店内を一回りして見つけられずに帰っていたかもしれません。こういう時はなぜかあきらめが早いので(笑)。

さて、ファンベルトも手に入り、気分よく家へと戻り、早速装着。

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↑ この黒いのがファンベルト。

音とテンション確認のためエンジンを掛けようとキーを捻る。ありゃ、おかしいぞ。うんともすんとも言わない(正常でも車はウンともスンとも言いませんけど)。何度やってもエンジンがかからない。そもそもセルが回らない。さっきまでなんともなかったのに。おいジムニー君、どうした?

バッテリー上がったか?とライトやオーディオを点けてみたりするも、こっちは問題なし。つまりバッテリー上りではない。じゃあなぜ??

ベルトがきつすぎるか?と緩めてみるも、変わらず。その他いろいろ試すもダメ。なんか完全におかしい。もしかしてエンジン焼付いちゃった?? それもないよなぁ。

もう訳が分からず、結構あせる。

最近のトラブル続きの結末はこれか? もう終わりなのか?と、ちょっと心が折れそうだ。

でもあきらめない。

試しにベルトを外してみる。イグニッションON。エンジンかかる。あれ。

もう一度ベルト装着。イグニッションON。セル回らない。あれれ。

わけ分からん。 でもとりあえずエンジンロックではないな。でも分からん。さっぱり分からん。

バッテリーが弱ってるのかな? でもファンベルトで回す冷却ファンもオルタネーターもプーリーに異常はなく、それほど抵抗になるとも思えないんだけどな。

一応バッテリー充電しながら、バッテリー交換も検討。頭の中では、もしバッテリー交換してダメだったら、どうしよう。動かないことには、修理屋さんにも行けない。いよいよダメか・・・と。

いやいや、まだまだあきらめないわよッ!

そこでJA11には構造的な供給電力不足でセルが回りにくくなるトラブルが多いことを思い出す(うちのは全然平気だったけど)。

そういえば、解体中の車にはスターターリレーみたいなのついてたような・・・。

それを発掘し、配線を眺め、取り付けてみることにした。

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↑ たぶんスターターリレー。なんかちょっと雑だよね。自作だろうか?

しかしこれ、どうやっても配線の取り回しがうまくできない。元がどうついていたかも忘れちゃったし、それになんか全体的にケーブルが短い。ATとMTで違うのかな? そんなことないよなぁ・・・。

あきらめは悪い方なので、これもなんとかしようと粘る。考える。

原理的にはセルのスターティングモーターの配線にリレーとヒューズを割り込ませばいいだけだから、その場所を決めるためにセルからの配線をバッテリーまで逆に辿ってみた。

すると・・・。ありゃりゃ、その配線のカプラーが外れかけてるじゃん!?

なんてことはない。原因はそれ。

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↑ 右のカプラー。これがなぜか抜けかけてた!

それをしっかりと差し込んだら、エンジンはかかったとさ。なんだかな。

多分だけど、ファンベルトを外す際、オルタネーターを動かすためにパイプをエンジンルームに突っ込むんだけど、その時にでも配線に引っ掛けちゃったんだろうな。

なんか最近ほんのちょっとしたトラブルが重なってたから、重大な問題が起きてるのかと心配しちゃったんだよね。それがなんてこたーない原因で拍子抜けしちゃったけど、ひとまず良かった。ホッ。

しかし今回の問題、カイロ的に言えば、まさにカプラーのサブラクセーションが原因で電力供給が不十分になっていて、それをアジャストすることで解決したわけです。

やはりヒトも車も、構造と機能をきちんと知る、そして原因を冷静に分析し、粘り強く探求する、こういったことが大事なんだな。

やっぱりジムニーは良い車だ。勉強になる!

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最低でもあと10年は乗りたいなぁ。これからもお互い頑張ろうな!

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