学術大会後記その2

初日の土曜日は、思いがけず朝4時に目が覚める。5時半に家を出て、6時甲府発の特急に乗車。

大井町到着は8時半くらいだったか。スタッフの集合は8時50分。コーヒーくらい飲む時間あるかな、と思ったら、もうすでに数名のスタッフが入り口前におりました。気持ちを落ち着かせるためのコーヒーは断念。

ほどなくしてスタッフ全員集合。9時になり会場が開き、中へ入って一応朝礼。そこから開始までの一時間弱で、怒涛の準備です。

受付設営などを済ませ、大事なPCのセッティング。今回は大会長自らPCを持込み、準備万端のはず・・・が。

持参したPC(ノート)はWindows7(Core i7搭載)、オフィスソフトは2010なので、スペックはばっちりのはず・・・だった。

しかーし、プロジェクターに接続する端子がない! 我がPCの端子はHDMI、会場のプロジェクターはVGAという一般的なタイプ。合わない!!

慌てて業者展示会場である6階の大会議室へ。江崎器械の江崎社長を探す。

江崎さんには今回2台のPCを提供していただくことになっていたので、その内の一台、Windows XP、オフィスは少し古めだけど、現在のバージョンに対応するよう更新済み、というものをお借りし、一階へとんぼ返り。

端子を接続しスクリーンに映すとこれは成功!ややほっとして、一般口演トップバッターの荒木先生が使うファイルをPCに転送。動画入りなので、それがうまく再生されるかどうかの確認。XP、動画ファイル認識セズ・・・。再生以前に、認識セズ。その場のスタッフ、全員フリーズ。

再び6階へダッシュ!

今度は最新版Windows8搭載PCを借りてまたもや一階へ。端子OK!動画もOK! しかーし、Windows8、スタッフ全員使い方が全然わからない!!

この時点で、確か5分前くらい。えーい仕方ない、このまま行くぞ!

その合間に講師である山口先生にご挨拶に伺ったり、なんだかんだ、こんな調子でドタバタしながらなんとか開演したのでした。

そしてどうにかこうにか無事に大会長の挨拶と学会長(中川貴雄先生)の挨拶などを終え、いよいよ開幕です!

学術大会全体のトップバッターは、桜美林大学准教授の山口創先生(皮膚と心~ 「第3の脳」としての皮膚の役割)。

一般の方も参加できる公開講座の形で、第15回学術大会の講演は始まりました。

まずは山口先生のご専門である「身体心理学」の説明から。こころと身体についての関係性を説明され、この辺り、質問したいことがありましたが、大会長自ら貴重な時間を使ってはいけないと辛抱。

脳と皮膚の成り立ちの類似性、五感と皮膚との関係性など、普段意識していない皮膚の働きをスライドを交えて丁寧に説明していただきました。

講演後は質疑の時間を多めにとっていただき、会場からの非常にたくさんの質問にも実技を交えながら丁寧に答えていただきました。

感心してしまったのは、一度に2、3の関連した質問に対して、一つの回答に時間がかかっても、もう一つの質問の内容をしっかりと記憶し、続けて答えてしまうところ。

私など、一つの質問に答えている間にその質問の内容すら忘れる、ということが常なので、やはり大学の先生は違う、と妙なところで感心してしまいました。

さて、カイロプラクティックの施術の標的は、主には骨格です(その他いろいろありますが)。

その骨格へと至る前には筋肉がありそれを包む膜があり、皮下組織があり、そして最外層に皮膚があります。

外界からの刺激は、まずは皮膚に入力されます。

施術者側にとってもそれは同じです。

皮膚と皮膚の間で情報のやり取りがあるのです。それも通常意識に上らないような膨大な情報のやり取りが。

実際に、触れるだけで身体内ではケミカルな変化が観察されるようです。つまりそこで施術は始まっているということです。

そんなことを考えさせられるような講演でした。

と、こんな様子なのですが、大会は無事に始まったのです。

つづく

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