H30年7月15,16日開催( 定員まで 残り4名)
10年前と現在、仕事の内容(やり方)がまったく同じだという方はどれくらいいるでしょう?
会社員や自営業であれば、それは珍しくないかもしれません。
しかしセラピストは常に新たな技術を求めて学びを継続される方も多い業界ですから、10年前と今とで施術の方法が全く違っている、という方も少なくないのではないでしょうか?
かく言う私は、10年前はおろか、地元に戻った18年前から、基本的な施術スタイルに変化はありません。
仙腸関節に関して言えば、論文を書きながらその手法を開発してから今日までの間、変わることなくワンパターンな施術を続けています。
15年以上の間、来る日も来る日も、誰に対しても同じ目線で仙腸関節を観察する、いわば定点観測を継続中です(笑)。
「十年一日、変化がない」と言われればその通りですが、続けることでしか見えないものも確実にあります。
同じものを見続けたからこそ得られた発見も、一つや二つではありません。
誰に対しても、どのような症状に対してもチャレンジし続けたからこそ、仙腸関節の幅広い症状との関係を知ることが出来ました。
毎日毎日、同じものを見続けていれば、小さな違いにも気付けるものです。
また反対に、類似性にも自然と目が行きます。
そして継続の中で、小さな改革が何度も起こります。
そうした経験が10年、15年と蓄積されています。
なので、15年以上同じことを続けていながら、15年前と現在の私は、同じではありません。
これは同じことを続けてきたから、変わることが出来たのです。
変わらなかったことが生んだ変化。
この業界、変化を求めて彷徨うほどに、迷宮から抜け出せなくなる危険性すらあるように思います。
これってセラピスト・パラドクスかもね(笑)。
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