22、23日の二日間、東京は神田にて、仙腸関節塾の第11期が無事に終了いたしました。
今回は遠く北海道からの参加もあり、これで吉岡メソッドもいよいよ北の大地に進出。
これで南は沖縄、北は北海道と、日本列島の両端に上陸しました。
が、まだまだその間は隙間だらけ(笑)。
私は各地域に一人くらいは吉岡メソッドの施術者がいるべきだと思っているのですが、それにはまだ時間がかかりそうです(笑)。
講義のほとんどが座学の仙腸関節塾ですが、いつも言うように、徒手療法のセミナーでこれは異色です。
初日など実技はほんの数十分程度しかない。
でもそんな短時間で、参加した全員がお互いの仙腸関節に関する情報を共有できる。
そして脊柱のどこにアプローチするべきか自分で判断できる。
検査法の実技など、おそらく30分もしていません。
基本的には、理論通りなのです。
今回参加された方の中に、「本来は左利きだろう」と思われる方がいました。
ちなみにご自身にその自覚はなく、これまで右利きとして生活してこられています。
でも仙腸関節の検査をすると、左利きとなる。
少し突っ込んだ聞き取りをすると、お父さんが左利きで、ご自身の利き目も左。
おそらくどこかの段階で矯正されたか、両手利きに近いタイプで右手を使うことに強い抵抗がなく成長されたのだと思います。
仙腸関節には誰が見てもそう見える「動きの左右差」と「身体的な特徴」があります。
私の理論では、「誰が見ても同じに見える」という事象を判断の基準としています。
だから全員での情報共有が可能なのです。
これは小学生が見ても、整形外科医や大学教授が見ても、仙腸関節矯正を1ミリも認めたがらないアンチが見てももちろん同じ。
そう見えない方が不思議なほど、明確な左右差がある。
そうした判断の基礎をなしているのは、他でもない独自の理論です。
明確な理論があるから、その左右差に気付ける。
現在仙腸関節に関する理論は統一されておらず、バラバラです。
私には、既存の理論の中に正しいものがあるとは思えません。
バラバラの理論に基づく分析は、もちろんバラバラです。
土台とする前提がバラバラであれば、解釈も結果も当然バラバラになります。
事実、徒手療法の触診の結果は施術者間で一致しません。
同じものを見ているのになぜか判断が分かれる。
それは解釈の問題であり、その裏にある理論の問題であって、施術者の触診能力の問題ではないと私は考えます。
現に同じ判断が簡単にできるのですから。
誰もが同じに見えるものがあるとしたら、それは同じ現象を見ているということです。
そうやって誰が見ても同じに見えるだろうという現象を集めていけば、そこには共通項の存在が浮き上がります。
そうした共通項から現象を紐解いていくことが出来たら、その現象に意味を見出せます。
私の場合、それが「本来の利き手」だったということです。
利き手というキーワードをもとに左右差という現象を紐解くことで、仙腸関節にはシンプルなパターンがあることが分かりました。
非常にシンプルなので、誰が見ても同じ判断になります。
同じ判断のもとに同じ矯正をするから、同じ結果になります。
でもその方法論は、マニュアルではありません。
私の真似をするから出来るということではありません。
理論に則ってさえいれば私の中ではどれも正解で、結果に違いはないと思っています。
そしてこの「誰が見ても同じ判断」「誰がやっても同じ結果」を積み重ねていくことが、その理論の証明になると信じています。
次回は4月の開催を予定しています。
興味のある方はご連絡ください。
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